瓦・屋根材
瓦の特徴
代表的な屋根瓦
瓦屋根は重厚感、高級感、ナチュラル感を兼ね備え、美しい見た目が大きな魅力です。近年では和風・洋風問わずにあらゆる建築物にマッチするようデザインの工夫が凝らされ、種類も豊富であります。粘土瓦(焼瓦)ならば、塗装などのメンテナンスが不要です。また、優れた断熱性により光熱費の節約の手助けとなります。
雨風・真夏の高温と真冬の寒気にさらされ続ける屋根は、過酷な条件下でも暑さ寒さを遮ってくれる断熱性があります。そして不燃材としての防火性、酸性雨にも強く、防音・防露・通気性にも優れます。このように多岐に渡るメリットは瓦屋根の最大の魅力と言えましょう。
瓦の優れた8つの性能
屋根材の種類
粘土瓦(陶器) | 粘土をプレス成形した瓦形の素地に釉薬(うわ薬)をかけて、窯の中に入れて高温で焼き上げた瓦をいいます。耐久性に優れメンテナンスがいりません。釉薬のため色が豊富にあります。形も何種類かあり、洋風・和風とどんな建物にも合います。 |
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粘土瓦(燻) | 粘土をプレス成形した瓦形に釉薬(うわ薬)をかけずに焼き、松材や松葉で黒色にいぶすことから、瓦全体が渋い銀色をした瓦です。年月が経過すると黒~銀色の色調変化が現れ、屋根のアクセントになるのが特徴です。 |
粘土瓦(無釉) | 粘土をプレスした瓦形に釉薬を施さず陶器の自然の風合いを生かした瓦です。素焼きの仕上げが無釉薬瓦の特徴だが、年度の段階に金属酸化物を練り込んだり焼成時の窯内を酸化や還元等、コントロールすることで独特の窯変色を造る。主に洋風建築に用いられます。 |
セメント瓦 | セメントに砂や繊維を混ぜ、プレス形成したもので不燃材の為燃える心配もなく種類も豊富です。表面に塗装しているため10~15年に1回は塗替えが必要となります。 |
シングル材 | 鋼板同様に軽くて施工性に優れていますが、砂によって表面に着色をしているため、鋼板とは違った落ち着きと柔らかさがあります。ゆるやかな勾配の屋根にも使え、住宅の印象が軽快になります。ただ、この材料は可燃性のため、防火指定のある地域では使用できません。 |
金属屋根 | アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の屋根材です。屋根材の中では一番軽く、加工・施工もし易いのが特徴です。しかし、防音性が低い・夏場は暑い・錆びやすいという欠点もあります。 |
コロニアル | セメントと人工繊維・天然繊維を使用して造られたものです。他の屋根材よりも軽く形や色などバリエーションが豊富です。塗装が劣化していくと防水機能が低下する為、通常は10年に1回の塗替えが必要となります。 |
瓦の形
和型(J型)
和型は別名J型と呼ばれる波形の瓦です。もっとも親しまれているスタンダードな形です。
平板(F型)
平板は別名F型と呼ばれる平らな瓦です。モダンでシンプルな屋根になります。
S型
スペイン瓦を日本独自に改良した瓦です。大胆かつ繊細な曲線美が特徴です。
M型
2つの山が特徴的な瓦です。日本の街並みと風土にマッチするハイセンスな機能が凝縮されています。